トランペット
Trumpet
バック / B♭トランペット “180ML37SP”
特色
トランペットの歴史は古く、数千年前にさかのぼります。当時の素材はさまざまで、木や樹皮、土や金属などが使用されていました。
現在のトランペットに近くなるのは18世紀頃にピストンが発明されてからです。それまでのトランペットはナチュラル・トランペットと呼ばれ、音を変えるバルブがなく、唇の振動によって変えられる倍音のみ演奏でき、信号としての役割を担うこともありました。当時はハ長調やト長調など、演奏する調に合わせて何本もの楽器を使用していました。
バルブが発明されてからは、一本の楽器でさまざまな調が演奏できるようになり、現在ではオーケストラや吹奏楽、またジャズでも欠かすことのできない輝かしい響きの花形楽器として活躍するようになりました。
ピストントランペットとロータリートランペット
今日一般的によく目にする方は「ピストントランペット」。
たて式で息の通り道を素早く変えられる作り。ロータリーに比べ華やかで明るい、どちらかというとソロ向きの音色になります。
一方「ロータリートランペット」とは、ロータリー弁を90度回転させ、息の流れを変える方法です。ロータリーバルブなので構え方も少し異なり、楽器を横に寝かせ構えるといった形になります。
ピストンバルブに比べ音色は柔らかく、金管楽器だけでなく、木管や弦楽器にも溶け合う性質を持っています。主にドイツや東ヨーロッパで活躍している楽器です。