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イベントレポート
2011.08.29
巨匠ジグズ・ウィグハムが再来日
〜キング・トロンボーンと話題のp BONEでファンを魅了〜
8月14日、『YAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST』(以下、YBBJC)のゲストとして、ジャズ・トロンボーンの巨匠ジグズ・ウィグハムが大宮ソニックシティ大ホールに、愛機でもある KING 「2102L ジグズモデル」をひっさげて登場した。
ウィグハムは1943年アメリカ・オハイオ州生まれ。トミー・ドーシー楽団などで活躍後、ドイツに拠点を移し、現在は、英国のBBCビッグバンドの指揮 者、ベルリン・ジャズオーケストラの芸術監督、また、ロンドンのギルドホール音楽演劇大学の客員教授及びマンチェスターのロイヤルノーザン音楽大学の客員 講師としても活躍。国際トロンボーン協会会長、ブリティッシュトロンボーン協会終身会員、ドイツトロンボーン協会 終身会員etc.と、学術肌の一面を持つジャズメンだが、そのプレイは年齢を感じさせないほど熱かった。
「みなさん、コンバンハ!」とのっけからご機嫌で会場に現れたウィグハムと共演するのは、現存するビッグバンドでは日本でもっとも永い歴史を誇る「森寿男とブルーコーツ」。両者貫禄たっぷりの演奏で、会場にいたビッグバンド通たちをうならせた。
ウィグハムのプレイはまさに自由自在、縦横無尽にインプロヴィゼーションを繰り広げる。より速いスライドワークのために開発された、ニッケルライトウェイ ト仕様のスライドから紡ぎ出されるフレーズは、誰もが納得せざるを得ない合理性をもち、その合理性こそがウィグハムなんだと感じた一夜であった。
プレイを終えた直後、ウィグハムに話を聞いた。
— 今日のプレイはいかがでしたか?
「もう、最高だったよ。音楽で楽しめなかったら楽器を辞めてしまうね。毎回必ず楽しく演奏してるよ。」
— 素晴らしい演奏を支えている楽器についてお聞かせください。
「キングのトロンボーンは40年以上使用してるよ。常に最高のサウンドを奏でてくれるブランドだね。キングは近年ますます、安定した品質の楽器を製作する ために努力し続けているんだ。私は世界中で演奏する機会に恵まれている。そのステージ一つ一つに、すべて“自分の名前”がかかってるんだ。だから、最高の プレイを支えてくれる楽器は非常に重要だね。」
— 会場では今度新発売される、プラスチック製トロンボーン「p BONE」が大好評でしたが。
「それはうれしいね! キングの自分のモデルが奥さんだとすれば、p BONEは言わばガールフレンドといった感じかな(笑)。ぜひ、みなさんも一度吹いてみてください。」
■p BONEについてはこちら!
このほか、札幌・三響楽器と東京・JOY BRASS (旧舶来管楽器シアズ)でもレクチャーやライブを開催し、詰めかけたトロンボーン愛好者たちはホットな時間を過ごせたことに大満足だった。
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