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イベントレポート
2019.12.05
スペインの名手ホセ=ルイス・エステレスによる
日本初のクラリネット・マスタークラス&ミニ・コンサート
スペイン・グラナダのシウダード交響楽団首席クラリネット奏者ホセ=ルイス・エステレス氏のマスタークラスが日本では初めて開催された。
エステレス氏の愛器は、セルマー・パリ「プリヴィレッジ」で、オーケストラ奏者として、またソリストとして活躍するかたわら、オランダのロッテルダム音楽院およびヘルシンキのシベリウス・アカデミー等の客員教授を務め、またスペイン・バスク地方の高等音楽院「ムシケネ」の教授として後進の指導にあたっており、さらにはイギリス、フランス、スイス、オランダ、ドイツなど世界各地で頻繁にマスタークラスを開催している。
ただ、スペインのクラリネット奏者が来日する機会はさほど多くなく、渋谷ノナカ・ミュージックハウスの「アンナホール」にスペインのクラリネット奏者を迎えるのもこれが初めてだが、さすがに世界各地の名門音楽院での指導経験が豊富なだけあって、短い時間の中にも必要なアドバイスを的確にあたえていた。
通訳およびミニ・コンサートで共演をつとめたのは、オランダ留学中エステレス氏に師事した井上幸子氏で、当日は以下の3名が受講した。
◆山崎 夏摘(札幌大谷大学芸術学部音楽学科卒業)
シューマン:幻想小品集
◆朝倉 愛(札幌大谷大学芸術学部音楽学科卒業)
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K.622より第1楽章
◆三浦 千花音(常葉大学短期大学部音楽科卒業、同専攻科修了)
ベリオ:セクエンツァ\
マスタークラスのあとのミニ・コンサートではピアノの小池亜季氏とエステレス氏のソロはもちろん、メンデルスゾーンでの井上氏のバス・クラリネットとの共演や、受講生も加わったアンサンブル(母国スペインの作曲家ファリャの作品を熱演!)などバラエティに富んだプログラムを披露した。
曲目
ドビュッシー:プルミエ・ラプソディ
メンデルスゾーン:2本のクラリネットとピアノのための演奏会用小品第1番
M.ファリャ(渡部哲哉編):歌劇「はかなき人生」よりスペイン舞曲第1番(クラリネット四重奏)