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2019.11.07
快挙!! 
若きセルマー・パリ クラリネット奏者ジョエ・クリストフ氏が超難関のミュンヘン国際コンクールで11年ぶりの第1位に

 パリ国立高等音楽院でフィリップ・ベロー氏に師事しているスペイン出身の俊英ジョエ・クリストフ氏(現在25歳)が、めったに第1位を出さないことで知られる超難関のミュンヘン国際コンクール(2019年9月開催)で、2008年にセバスチャン・マンツ氏が受賞して以来11年ぶりの第1位を獲得した。


 クリストフ氏は、2015年にパリ国立高等音楽院に入学し、フィリップ・ベロー氏とアルノー・ルロワ氏に師事。
 現在も同音楽院でベロー教授のもとに研鑽を積む傍ら、いくつかのコンクールでも優勝しており、パリ管弦楽団やフランス国立管弦楽団をはじめ、パリ・ギャルドレピュブリケーヌ吹奏楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、ミュンヘン放送管弦楽団でも演奏している。
 また、クレズマーミュージックのアンサンブル「シルバ・オクテット」でも活動しており、同アンサンブルのメンバーとしてラフォルジュルネジャポンで来日もしている。
 今年はクルージュ国際音楽コンクールで最優秀賞を得て、さらにミュンヘン国際コンクールでも第1位を獲得するという快進撃ぶりだ。


「幸運にも私の生まれた小さな村には無料の音楽学校があり、5歳からそこに通うことができました。
 最初はトロンボーンを吹きたかったんだけど、先生にクラリネットを教えてもらってだんだん好きになり、町の吹奏楽団で吹き始めました。そこには子供だけでなく、お年寄りもいて、その人たちからもクラリネットについていろいろ教えてもらいました。
 
 パリ音楽院に入る2年前にはオリヴィエ・デルベス氏に、その後フロラン・エオ氏にも教わる機会があり、ベロー先生にもマスタークラスで教わることができました。
 ベロー先生は素晴らしい音楽家です! 彼はとても広い心で、クラシックだけでなくジャズやクレズマーミュージックについても教えてくれて、彼のクレズマー・アンサンブル『シルバ・オクテット』でも演奏させてくれました。

 セルマー・パリのクラリネットは子供のころから吹いていて、楽器を始めて3,4年目にプリヴィレッジを吹いた時は、そのあたたかな音と、演奏しやすさに即座に魅了されました。
 大きく鳴らしてもうるさくならないし、木管らしい非常に柔らかい音で、色彩感や音量のレンジもすごく広い。そしてなによりセルマー・パリ社の人たちはみんなとても親切で、音楽を大切にするんだ!」

 2020年はコレギウム・ムジクム・バーゼルとのモーツアルトのクラリネット協奏曲の共演や、バレンシア交響楽団との共演、またミュンヘン国際コンクール優勝者のドイツでの演奏旅行などが予定されているが、近い将来ぜひ日本も訪れるよう期待したい。

愛器はセルマー・パリ「プリヴィレッジ」、マウスピースはバンドーレン「B40ライヤー」

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