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イベントレポート
2019.10.21
2019 サクソフォン・サマーセミナー in 飛騨高山 イベントレポート
〜避暑地で過ごす、サクソフォン三昧のセミナー〜
■講師:
・田中拓也(サクソフォン・スペシャルゲスト:洗足学園音楽大学非常勤講師、ブルーオーロラ サクソフォン・カルテット)
・瀧 彬友(サクソフォン:名古屋音楽大学非常勤講師、Unità "Della" sax、ナゴヤサックスフェスタ実行委員長)
・磯貝充希(サクソフォン:Impetus saxophone ensemble、Impetus saxophone quartet、Unità"Della" sax)
・弘中佑子(ピアノ)
左から、田中拓也・瀧 彬友・磯貝充希・弘中佑子(敬称略・順不同)
主催:鈴研音楽会 https://www.suzukenconcert.jp/
共催:野中貿易株式会社
兵庫・神戸と山梨・西湖で行われる毎年恒例の「ノナカ・サクソフォン・セミナー」。
毎年開催されるナゴヤサックスフェスタを始め、プロアマ問わずサクソフォンが盛んである中部地区でもぜひ開催をとの声に応え、鈴研音楽会主催にてノナカ・サクソフォン・セミナーの“暖簾分け”として飛騨高山にてセミナーが初開催された。
他会場のセミナーより定員を少し抑えることで1回60分と長いレッスンを受けられることが大きな特徴である当セミナー。
海外での経験が豊富、国内の演奏シーン第一線で活躍、音楽大学で教鞭を取るなど、若くもこれからのサクソフォン界を担う講師から、同じ課題を異なるアプローチでレッスンを受けられる。
サクソフォン以外にもピアノ講師とのレッスン1回、そして最後にピアノとの合わせをしながら3人のサクソフォン講師からのワンポイントアドバイスを受けられる。
ピアノ講師も国内のあらゆる奏者からの信頼が厚く、コンサートやCDでもおなじみの弘中佑子さん。
そしてもう一つの特徴は、完全に自由曲での受講が可能ということである。
受講生や音大生はクラシカルサクソフォンのオリジナル作品での受講が多い中、大人の受講生では大作コンチェルトに挑戦であったり、基礎力向上のためのエチュード、ポップスであったりなど様々。
また、アルトのみならず、ソプラノ・テナー・バリトンでの受講も可能である。
暑さが厳しいこの時期だが避暑地、飛騨高山はそれを忘れさせてくれるような涼しさであった。
オーナー自ら管楽器を演奏する「オープンハートペンション平川」は多くの管楽器プレイヤー・愛好家たちに利用され、人気の中、今回の講習会を快く受け入れてくれた。
⾃然豊かな場所にある オープンハートペンション平川
自然溢れる山の中にあるペンションは24時間演奏可能な「奏楽堂」があり、各レッスン会場にはピアノが設置されている。更には天気が良ければ外でも演奏が出来る、セミナーには最適な環境である。
<セミナー1日目>
開講式では主催、鈴研音楽会代表の鈴木氏の挨拶に始まり、講師挨拶、受講生自己紹介、弊社スタッフ挨拶、今回のセミナーが実現した経緯、そしてスケジュールの流れなどの説明を経て、セミナーがスタート。早速レッスンが開始される。
田中拓也先生レッスン風景
瀧彬友先生レッスン風景
磯貝充希先生レッスン風景
ピアノ合わせレッスン場所と発表会に使⽤させて頂いた奏楽堂
レッスン以外の時間は自由に練習できるのはもちろん、それぞれのレッスンも出入り自由で聴講することもできる。自分自身のレッスン以外でも上達のヒントを見付けられる。
夜はレストランで出てくる料理と変わらない美味しい夕食、そして懇親会。
同じサクソフォンを演奏する仲間同士との交流は、いくら初対面であってもすぐに打ち解けるものであり、親しみやすい講師陣とも気兼ねなく話すことができるのはセミナーならでは。
<セミナー2日目>
午前と午後は1日目同様にレッスンが行われる。
展示販売コーナーでは、セルマー・パリのサクソフォンをはじめ、多くの種類のマウスピースやリガチャーなどの試奏ができるコーナー、そして弊社技術スタッフによる無料調整コーナーが設けられる。
また、休憩時間やレッスンの合間では、マウスピースやリガチャーを先生に選定してもらうことができ、広いスペースで心置きなく試奏することもできる。
展示販売コーナー
リペアブース
夕食後は目玉である講師陣によるコンサート。
各講師のソロはもちろん、カルテットもある1時間半にもおよぶ贅沢な演奏会。
オリジナル曲からアレンジ曲まで幅広く多彩なプログラムが並ぶ。
講師演奏
<セミナー3日目>
いよいよセミナー最終日。
午前中は最後のレッスンとなる、伴奏合わせ&ワンポイントレッスンが行われる。
3 人の講師から同時にアドバイスをもらえる
メインイベントとなる「受講生による発表会」と進む予定であったが、その前に講師陣により急遽、アンサンブルの公開リハーサルが行われた。講師全員が初見のアンサンブル曲。
普段見ることができない「プロがどのようにリハーサルを進めて行くか」を間近にし、受講生は食い入るように見ていた。
そしていよいよ受講生発表会。
単に演奏するだけでなく、講師から一人ひとり講評を頂ける。
まるでコンクールの審査のように真剣な眼差しで見られ、講評を書かれている講師陣が印象的だった。
受講生発表会が終わると閉講式が行われる。
講師陣のサイン入り終了証が授与され、サクソフォン三昧の3日間も名残惜しくも終わりを迎える。
講師陣全員直筆のサイン入り終了証
講師陣や受講生、スタッフと良いコミュニケーションで、セミナーは終始和気あいあいと、しかし、やる気に満ちた3 日間であった。
講師・参加者・スタッフ全員での記念撮影
野中貿易では主催事業として毎年、全国2か所でサクソフォンセミナーを開催しております。
今回、鈴研音楽会様ご協力のもと、中部地区でも初開催させて頂きました。
他会場のセミナーと同じく、大変盛況なセミナーとなりました。
来年以降もこの中部地区のサクソフォン愛好家が増えていくよう、継続的なイベントになるように当社としても全面協力していきたいと思います。
他地域も併せて、多くの皆様のご参加をお待ちしております。