インフォメーション
INFORMATION
イベントレポート
開催期間:2019/07/20〜2019/07/20
2019.08.06
セルマー・パリ クラリネットによる2つのデュオ共演
Concert Moderne MUTIS×CRUSH 〜Deux Couleurs/二色〜
開催場所:東京 ノナカ・アンナホール
先ごろ日本デビューしたチリ出身のクラリネット奏者アルバロ・セヒェルスと前里亜夕美(メゾソプラノ)による<Duo MUTIS>が、同じく現代作品の演奏を主にドイツで展開している<Ensemble CRUSH>(クラリネット:鄭圭祥、ヴァイオリン:中山加琳)とのジョイントコンサートを開いた。
▲左から前田亜夕美、中山加琳、鄭圭祥、アルバロ・セヒェルス
鄭圭祥(ジョン・キュサン)は韓国出身のクラリネット奏者で、アルバロ・セヒェルス同様、バス・クラリネットでの演奏も高く評価されている。
今回の演奏会では夏田昌和、クリスチャン・モラレス・オッスィオ、中橋祐紀、渡辺裕紀子、金ヨハンの作品が世界初演され、そのほかピエール・ブーレーズ、カールハインツ・シュトックハウゼンら巨匠の作品も含む13曲が取り上げられた。
古典では必要とされないさまざまな技法も、セルマー・パリのバス・クラリネット「プリヴィレッジ」を駆使して見事に表現されており、演奏者の能力の高さと楽器のもつポテンシャルを十二分に披露するコンサートだった。