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イベントレポート
2018.12.05
ルーランド・ヘンドリックス「クラリネットマスタークラス&コンサート」イベントレポート
ベルギーを代表するクラリネット奏者R.ヘンドリックス
マスタークラス&コンサート
〜プリヴィレッジならでは芳醇な音で奏でたヴィオラとのトリオは絶品!〜
長くベルギー国立管弦楽団およびモネ王立歌劇場管弦楽団で首席クラリネット奏者をつとめたルーランド・ヘンドリックス氏が来日し、11月25日に渋谷ノナカ・ミュージックハウスにてマスタークラスとコンサートを開いた。
今回は、先ごろロンドン・フィルと共演したCD(ブルッフの「ヴィオラとクラリネットのための二重協奏曲」、フィンズィの「クラリネット協奏曲」ほかを収録)の発表をかねて、デュオ・アギネコ(Pf高橋康子、Vaサンダー・ヘールツ)と来日し、この日もコンサートではヴィオラとの共演で、モーツァルトの「ケーゲルシュタット・トリオ」、ブルッフの「ヴィオラとクラリネットのための二重協奏曲」から第2楽章、同じくブルッフの「8つの小品」から第5・7番、そしてドビュッシーの「ラプソディ」、プーランクの「ソナタ」と、たっぷり1時間におよぶ演奏を聞かせた。
マスタークラスでは佐藤日菜子さん(桐朋学園大学研究科)、中村恵菜さん(日本大学藝術学部)、園田知潤さん(愛知県立芸大卒)の3名が受講し、ヘンドリックス氏が自ら模範演奏を聞かせながらの懇切丁寧な指導を行った。
佐藤日菜子さん(桐朋学園大学研究科)
中村恵菜さん(日本大学藝術学部)
園田知潤さん(愛知県立芸大卒)
ベルギーのクラリネット奏者の演奏を耳にする機会はそれほど多くないが、フランスの影響は感じられるものの、フランスとはまた一味違うややロマンティックな音楽表現を愛器のセルマー・クラリネット「プリヴィレッジ」の豊かでつややかな音で聞かせた、興味深い一夜だった。
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