野中貿易株式会社のイベント情報・イベントレポート

ENGLISH
  1. HOME > 
  2. インフォメーション > 
  3. イベント一覧 > 
  4. アレッサンドロ・カルボナーレ「クラリネット アカデミー Vol.4」 イベントレポート

インフォメーション
INFORMATION

イベントレポート

開催期間:2018/10/24〜2018/10/24

2018.11.05
アレッサンドロ・カルボナーレ「クラリネット アカデミー Vol.4」 イベントレポート

開催場所:東京都 ノナカ・アンナホール

好評のノナカ・クラリネットアカデミー、4回目はカルボナーレによる「クラズマーとアメリカの作品」。
セルマー「レシタル」の美音と超絶技巧も健在!


 アレッサンドロ・カルボナーレ氏が来日。10月24日(水)、渋谷のノナカ・アンナホールで“ノナカ・クラリネットアカデミーVol.4”を開催。レクチャー、マスタークラス、ミニコンサートと盛りだくさん、充実の3時間だった。
 カルボナーレ氏はフランス国立管弦楽団の首席奏者等を経て、現在はローマのサンタ・チェチーリア音楽院教授および同管弦楽団の首席クラリネット奏者、またソリストとしてヨーロッパはもちろん、全世界で活躍。
 今回のレクチャーでとりあげたのは、自身も大好きだというユダヤ音楽にルーツを持つ「クレズマーミュージック」とバーンスタインやコープランドといったアメリカの作曲家の作品の関連について。「クラリネット奏者にとって、ジャズとクレズマーは絶対必須!」と力説していた。


「クレズマーとアメリカ作品」についてのレクチャー


 マスタークラスの受講者は安藤友香理さん(東京藝術大学大学院1年)、森田志麻さん(昭和音楽大学3年)、林みのりさん(東京藝術大学3年)の3人。
安藤さんの受講曲がヴェルディの「リゴレット・ファンタジー」、森田さんはロッシーニの「序奏、主題と変容」と2曲イタリア曲が続いたところで、3人目の林さんの受講曲がガロワ=モンブランの「コンチェルト・シュトゥック」。
 「イタリアの音楽は“歌”。だから、クラリネットも演奏するのではなく、歌わなければいけない。イタリアの作品は楽譜に指示がほぼされていないから、書かれていないことを自分で創り出す。一方フランスの音楽は“色”で、楽譜にすべてが書いてある」と説明。


イタリアオペラの傑作「リゴレット」で受講した安藤友香理さん(東京藝術大学大学院1年)

森田志麻さん(昭和音楽大学3年)はロッシーニでイタリア音楽の何たるかを指導された
 

林みのりさん(東京藝術大学3年)はガロワ−モンブランで受講

 
 ミニコンサートではレクチャーでもとりあげたバーンスタインの「ソナタ」と自身が編曲した「ガーシュウィン」、そしてザッパの「FZフォー・アレックス」を聞かせ、黒田亜樹氏のピアノとの息もピッタリ。これでもかと繰り出す超絶技巧と、豊かで心地よい愛器セルマー・クラリネット「レシタル」のサウンドで会場を魅了した。

たっぷり3曲も披露したミニコンサート。黒田亜樹さんとのアンサンブルも絶妙!

一覧に戻る
ページTOPへ ページTOPへ