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イベントレポート
開催期間:2012/10/14〜2012/10/14
2012.10.25
SELMER Paris
セルマー・サウンドが生み出した清新なバッハの響き
『クローバー・サクソフォン・クヮルテット』第5回リサイタル
イベントレポート
開催場所:東京文化会館小ホール
今やサクソフォン界を代表する四重奏と評される『クローバーSQ』のリサイタルが今年は10月14日、東京文化会館で開かれた。
メンバーは林田祐和(ソプラノ)、田村真寛(アルト)、貝沼拓実(テナー)、坂口大介(バリトン)という俊英4人で、全員がセルマー・パリ社のサクソフォンを愛用している。
今回のプログラムは、バッハ「トッカータとフーガ ニ短調BWV565」、スカルラッティ「ソナタK427,474,519」、ベルノー「サクソフォン四重奏曲」、バッハ「ゴルトベルク変奏曲」の4曲。
ベルノーを除く3曲はすべてバロック音楽で、それもバッハの代表作である「トッカータとフーガ ニ短調」に始まり、同じくバッハの秀作「ゴルトベルク変奏曲」に終わるという意欲あふれる構成で臨んだ。(バッハの2曲は、アルトの田村真寛氏が編曲したというのも見逃せない!)
当日、東京文化会館小ホールは満員。サクソフォン愛好者はもちろん、一般の音楽ファンも多く詰めかけ、セルマー・サクソフォンならではの豊かで、かつ清新な響きによるバロック音楽の名演の数々と、生誕80年を記念して演奏されたベルノーのオリジナル作品とのコントラストを楽しみ、また若手の名手たちが奏でる多彩でかつ重厚なサウンドを満喫した。