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イベントレポート
2015.09.07
今年もパリ音楽院教授ベロー氏を迎えて開催された
2015NONAKAクラリネット・アカデミ−in軽井沢＆フィリップ・ベローと仲間たち2015
8月22〜28日 アカデミー ： 軽井沢 江戸原ペンション
8月30日 演奏会 ： 東京文化会館小ホール
昨年に続き、今年も8月22日から28日まで、セルマー・パリ社およびバンドーレン社の協力により、フィリップ・ベロー氏（パリ国立高等音楽院教授、パリ管弦楽団首席クラリネット奏者）による本格的なアカデミーが開催された。
緑豊かな環境で音楽に集中した受講生＆講師のみなさん
今年の受講生は高校生から音大生、社会人までの16名で、ソロとアンサンブルのレッスンを7日間にわたって受けた。
また夜のコンサートでは各自のソロの発表会が行われ、さらに30日の演奏会で披露するアンサンブルのレッスンもうけるという盛りだくさんな内容だった。
期間中優秀と認められた以下の受講生には野中貿易奨励賞（奨学金授与）、セルマー・パリ奨励賞（渋谷・アクタスでのリサイタル開催権）とバンドーレン奨励賞（リード1年分）が授与された。
野中貿易奨励賞 ： 東中園美香さん（東京音楽大学）
セルマー・パリ奨励賞 ： 佐藤芳恵さん（東京藝術大学卒）
バンドーレン奨励賞
左：中村愛佑美さん（国立音楽大学卒）、右：山田知佳子さん（洗足学園音大学卒）
またこの後、8月30日に東京文化会館小ホールにて「フィリップ・ベローと仲間たち2015」と題した演奏会が開かれ、氏と同じパリ音楽院で研鑽し、この アカデミーで指導・通訳もつとめた板倉康明氏、また西澤春代氏ほかアンサンブル・エクラのメンバー、そして今年のアカデミーの受講生全員（16名）が出演 した。
演奏会の第一部ではベロー氏がソロを披露（ピアノは松本望氏）
第二部ではさまざまな編成のアンサンブルを聞かせ、シスラの「ファンタジア」ほかではベロー氏のソロとアンサンブルが共演
前半はベロー氏のリサイタルで、日本初演となるシスラの「ソナタ」や、マントヴァーニの「バグ」などの超絶技巧曲から、クライスラーの「美しきロスマリン」まで、彼ならではの幅広いレパートリを披露した。
後半はアンサンブル。2重奏から全員でのクラリネット・クワイアまで、多彩な編成でのクラリネットの魅力を堪能させた。
来夏ももちろんこの企画は継続開催される予定で、さらなる内容の充実をご期待いただきたい。
