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イベントレポート
開催期間:2015/05/24〜2015/05/24
2015.05.29
2014NONAKAクラリネット・アカデミー セルマー・パリ奨励賞 受賞記念リサイタル
イベントレポート
開催場所:東京都 渋谷アクタス ノナカ・アンナホール
昨年8月、名手フィリップ・ベロー氏(パリ管弦楽団首席、パリ音楽院教授)を講師として開かれ「NONAKAクラリネット・アカデミー」で、セルマー・パリ奨励賞に選ばれた井上朋実さん(国立音楽大学4年)と浦畑尚吾さん(愛知県立芸大2年)の2人によるジョイント・リサイタルが開かれた。
前半は浦畑さんのステージで、無伴奏でのストラヴィンスキー「3つの小品」から始まった。
続いてジャンピエリの「ヴェニスの謝肉祭による変奏曲」ではテクニックを披露し、同じ愛知県立芸大の学生である波立裕矢さんの作品「提示部T Meets Rachmaninov」とヴィドール「序奏とロンド」を演奏。
まだ大学2年生になったばかりの浦畑さん、伸び行く才能を感じさせる溌剌とした演奏を聞かせてくれた。
後半は井上さんが演奏。
ガロワ=モンブラン「コンチェルトシュトゥック」、ドナトニ「クレール」(無伴奏ソロ)で安定した技巧をアピールし、続くフランセの「主題と変奏」ではクラリネットならではのユーモラスであたたかな魅力を感じさせた。
一転、最後に演奏したパスカルの「3つの伝説」では重厚な音楽でひきつけた。
アンコールでは2人が同じステージに上がり、プーランクの「2本のクラリネットのためのソナタ」を快演。
若さとさわやかなエネルギーがあふれるリサイタルを見事にしめくくった。
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