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イベントレポート
2013.09.17
BACH クリーヴランド管弦楽団首席トロンボーン奏者マッシモ・ラ・ローサ氏来日
イベントレポート
イタリア・シシリーの出身で、フェニーチェ歌劇場管弦楽団を経て現在アメリカの名門・クリーヴランド管弦楽団首席トロンボーン奏者を務めているマッシモ・ラ・ローサ氏が来日し、
各地でマスタークラスやミニ・コンサートを開催した。
9月7日(土)は渋谷・アクタスでのマスタークラスとミニ・コンサート。
マスタークラスの受講者は、伊藤雄太さん(昭和音大1年)、梅沢駿佑さん(国立音大4年)、村上美希さん(東京藝大大学院2年)の3名で、伊藤さんと梅沢さんはラ・ローサ氏がミニ・コンサートで演奏したダヴィッドの「コンチェルティーノ」で受講。また、村上さんはトマジの「コンチェルト」で受講。
いずれも「演奏するための重要な情報は、すべて楽譜に書いてあるのだから、そのとおりに、楽譜に忠実に演奏するように」というラ・ローサ氏のオーソドックスな演奏スタイルを強く指導されていた。
ミニ・コンサートではピアノの林浩子氏との共演で、先述のダヴィッドのほか、ロッシーニの歌劇「セヴィリャの理髪師」序曲、サン=サーンスの「カヴァティーナ」を演奏。
自身の名前のアルファベットを製品名に付けられたバックの新製品「A47MLR」を駆使して、流れるようなレガート、そして『ひとりオーケストラ』とも言うべきセヴリャでの超絶技巧を披露し、レッスンで伝えたことをそのまま演奏して聞かせてくれた。
続く8日(日)は広島・エリザベト音楽大学セシリアホールでの「第7回トロンボーン・アンサンブル・コンサート」に特別出演。
東京と同様のミニ・コンサートと、大学生たちのアンサンブルをバックにデンツァ作曲「ナポリによる変奏曲 」を演奏し、遠く熊本や大阪からも駆けつけた来場者たちを堪能させた。
また、本来は予定されていなかった公開レッスンもラ・ローサ氏の提案で急遽開催され、
出演者はもちろん、来場者も飛び入り参加して、約1時間の熱いレッスンに感動していた。
9日(月)は大阪音楽大学での公開マスタークラスとミニ・コンサート。
受講者は同大学2年生の橘田達郎さんで、これまたダヴィドの「コンチェルティーノ」を演奏した。
会場の大阪音楽大学ミレニアムホールにはプロ奏者の姿も見え、
その的確な指導ぶりとあわせて、細部にも完璧に神経を行き届かせた圧倒的な演奏に舌を巻いていた。
また、各会場では展示ブースも設けられ、来場者の方々がラ・ローサ氏の使用しているモデルの魅力を試奏して体感。
スライドワークやその他各部の機能性の向上と、他の追随をゆるさぬ音色のつややかさを高く評価していた。
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