野中貿易株式会社のイベント情報・イベントレポート

ENGLISH
  1. HOME > 
  2. インフォメーション > 
  3. イベント一覧 > 
  4. 精華女子高校が歴史に残る熱演を披露!第64回「ミッドウェスト・バンド・クリニック」

インフォメーション
INFORMATION

イベントレポート

開催期間:2010/12/18〜2010/12/18

2011.01.27
精華女子高校が歴史に残る熱演を披露!第64回「ミッドウェスト・バンド・クリニック」

開催場所:アメリカ

福岡県の精華女子高等学校吹奏楽部は一昨年まで全日本吹奏楽コンクール3年連続金賞受賞。三出制度のため全日本吹奏楽コンクール不参加となった昨年12月、アメリカ公演を行った。

 今回のアメリカ公演の大きな目的は2つ。1つは、ミッドウェスト・バンド・クリニックのファイナル・コンサートに出演すること。
 もう1つが、アメリカ・セントラル空軍バンドのメンバーとの共演だ。実は、2008年の全日本コンクールで演奏したスミスの「フェスティバル・ヴァリ エーションズ」を初演したのが実力世界一といわれるアメリカ・セントラル空軍バンドなのだが、たまたまコンクールの会場で精華女子の演奏を聴いた空軍バン ド関係者が橋渡し。日本の女子高生たちの演奏に感動した空軍バンドからの、ミッドウェスト参加の機会にぜひ!との熱い要望で、今回の共演が実現することと なった。

 12月10日に日本を出発した精華女子高等学校吹奏楽部は、12月11日にワシントン入り。11日のリハーサルを経て、地元ビショップアイルトン高校とのジョイント・コンサートの本番を迎えた。

 

 

 精華女子は、もちろん、このコンサートのきっかけとなったスミスの「フェスティバル・ヴァリエーションズ」を演奏。指揮は、初演の際にも振ったア メリカ・セントラル空軍バンドのガブリエル隊長。聴衆はもちろん、演奏者も感動のひとときだった。アメリカ・セントラル空軍クインテットもゲスト参加。コ ンサートは終始盛り上がり、大成功のうちに終わった。

 そして、15日にシカゴに移動。16日と17日のリハーサルを経て、18日、いよいよミッドウェスト・バンド・クリニックでの本番を迎えた。
 ミッドウェスト・バンド・クリニックは全米最大、というより世界最大の吹奏楽クリニック。全米はもとより世界各地から吹奏楽に携わる作曲家や指導者、プ レイヤー、音楽団体等が集まる。第64回の昨年は、12月15日〜18日、シカゴ市内のマコーミック・プレイスで開催された。

 

 

 精華女子高等学校吹奏楽部が出演するファイナル・コンサートはまさにクリニックの最後を飾るコンサート。ファイナル・コンサートに、日本の、しかも女子 高生からなるバンドが出演するのは、史上初めて。現地での前評判もかなり高く、優に2000人は入る会場はまたたくまに満員となった。
 顧問の藤重佳久先生や桜内教昭先生のほか、ゲスト・コンダクターに空軍バンドのフィリップ・ウェイト氏、作曲家のフィリップ・スパーク氏、今回のクリ ニックのチェアマンであるリチャード・クレイン氏。さらに、ボストン・ブラスが共演するという豪華な顔ぶれ。最初は緊張ぎみだった生徒たちも次第にリラッ クス、約1時間30分にわたって10曲以上、いつもの精華サウンドを響かせた!

 

 

 ショスタコーヴィチ「祝典序曲」やスミス「ルイ・ブルジョワの賛美歌による変奏曲」、スパーク氏自身の指揮による「A Winter’s Tale」など難曲ぞろいのプログラムにもかかわらず、スクールバンド離れした見事な演奏を聴かせ、聴衆を圧倒した。1曲終わるたびに拍手喝采、最後は会 場中スタンディング・オベーション。鳴り止まない拍手に応え、異例のアンコールを披露。  というのも、実はミッドウェストではアンコールは禁止されている。が、前日のリハーサルに立ち会ったクリニック関係者が精華女子のパフォーマンスの高さ に驚き、会場の雰囲気いかんではアンコールもやむなしと特別に許可を出していたというわけだ。しかも、アンコールでは60年代のアメリカン・ポップスを演 奏したのだが、ポップス曲がクリニック期間中に演奏されたのも史上初めて。これもクリニック側の粋な特別扱いなのだが、当然やんやの大喝采。会場中の興奮 に包まれながら、精華女子高等学校吹奏楽部のアメリカ公演は幕を閉じた。

 

 

 また、このコンサートの模様はネット中継されたが、これもミッドウェスト・クリニック史上初。日本時間では真夜中だったのでライヴで見られなかった方も多いだろうが、現在You Tube等でアップされているので興味のある方は要チェック!

一覧に戻る
ページTOPへ ページTOPへ