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イベントレポート

開催期間:2011/11/25〜2011/11/25

2011.12.05
パリ管首席にしてパリ音楽院教授 フィリップ・ベロー氏のマスタークラス&ミニコンサート 〜愛器はセルマー・パリの最高級クラリネット『プリヴィレッジ』〜

開催場所:東京

2011年11月25日(水)/東京アクタス アンナホール

古くからパリ国立高等音楽院クラリネット科は数多くのセルマー愛用者が教授を務めてきたという歴史があるが、現在のパリ国立高等音楽院の教授はセル マー・パリ社のプリヴィレッジを愛用するフィリップ・ベロー氏が務めている。その、パリ管弦楽団の首席奏者にしてパリ音楽院教授というクラリネット界にお いて中心的役割にあるベロー氏が来日し、公開マスタークラス&ミニコンサートを行なった。

 

公開マスタークラスでの受講曲は、ドビュッシー『プルミエ・ラプソディ』、ブラームス『クラリネットソナタ第2番』、モーツァルト『クラリネット協奏曲』。
ベロー氏は非常に気さくな雰囲気でレッスンを進めていく。最初の受講者のレッスンでは曲の背景などを、クラリネットの本場フランス在住ならではのエピソードを交えながら指導。
次の受講者がオーケストラスタディとして選んだベートーヴェンの交響曲第6番『田園』では、オケマンとしても経験を踏まえた実践的なアドバイスが的確に示されて印象に強く残った。
また、3番目の受講曲モーツァルト『クラリネット協奏曲』は、「名曲中の名曲ゆえにさまざまな名演があるが、それらを聞きすぎて迷うよりも、まずは音楽の本質に向かい合うように」と、きわめてオーソドックスなスタイルでの演奏を自ら吹いて示していた。

 

 

 

休憩をはさんでのミニコンサートではドビュッシー『プルミエ・ラプソディ』、ロッシーニ『序章、主題と変奏』を披露。愛器プリヴィレッジから奏でられるベロー氏の音は優雅で心地よい。
ことにロッシーニは随所に妙技満載で、極め付きは曲の最後に奏でられた1分以上におよぶ自作のカデンツァ、これが満席の聴衆をうならせた。
さらに世界最高峰のクラリネット奏者の演奏を2曲だけで終わらせたくないと、盛大な拍手に迎えられたアンコール。ここでなんと、サプライズゲストが登場。 群馬交響楽団クラリネット第一奏者の野田祐介氏が舞台に上がる。ベロー氏とのパリ留学時代からの親交により実現したもので、バッハの『インヴェンション』 をクラリネット二重奏で聞かせる夢の共演が実現した。

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