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イベントレポート
2012.05.21
テッド・ワゴナー氏 Bachを語る2012
バック製作責任者テッド・ワゴナー氏による特別講演会と新製品展示試奏会
〜待望の新製品アルティザン・マウスピースが日本初登場〜
イベントレポート
2012年5月3日(木)仙台商工会議所
4日(金)東京 渋谷・アクタス アンナホール
5日(土)東京 宮地楽器・小金井ホール
6日(日)京都テルサホール
今年もまた、1972年より39年間、ヴィンセント・バック社において、工場長を務め、バックに関わるすべての製造工程に関わる最高責任者であるテッド・ ワゴナー氏が来日し、バックの製品の魅力や話題の新製品アルティザン・マウスピースについて、詰めかけた愛好家たちに熱く語った。
ワゴナー氏はまずバックの歴史から語り始める。
バック社の設立者であるヴィンセント・バックは1890年にウィーンで生まれたが、のちにボストン交響楽団、メトロポリタン歌劇場管弦楽団の第一トランペット奏者として活躍を始める。
さらにその後、ヴィンセントはマウスピース製造に専念することになり、1918年にヴィンセント・バック社設立。
設立6年後には本格的にトランペットの製造を始めた。
ワゴナー氏は、バック・ストラディバリウスがどのように製造されていくのかを、工場の映像を織り交ぜて説明する。1本のトランペットが出来上がるまでに、547もの工程があり、バックの決め手となるベルの焼きなまし処理についても可能な限り伝えてくれた。
続いて、待望のアルティザン・マウスピースを日本初披露。1920年代からのデザインに基づいて開発されたアルティザン・トランペットの成功に喚起されて 生まれたこのマウスピースは、トランペットが1920年代初頭のデザインをモデルにし、またコルネットは1950年代中頃をモデルに、またトロンボーンは 1940年代から50年代をモデルにして、その魅了を現代によみがえらせたもの。
講演終了後の試奏会では、多くの参加者がこの新しい製品を試奏し、従来の製品とは一味違うサウンドを体感していた。