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イベントレポート
2016.11.22
CONN 7D新製品発表会&CONN同盟ミニ・コンサート
〜アメリカン・ホルンの歴史〜
10月16日(日)、東京・新大久保の山野楽器ウインドクルーの3階クリニックスタジオで、CONN(コーン)“7D”新製品発表会& CONNホルン同盟ミニ・コンサートが行われた。
C.G.CONNはアメリカで最も歴史のあるブランドで、1875年にコルネット奏者のチャールズ・ジェラルド・コーンがアメリカ国内で初めてのコルネットを製作したのが始まりとなる。
フレンチホルンの最初の楽器が製作されたのは1930年代。1939年、名器“8D”がカタログに初めて掲載された。その艶やかで豊かな音色は、現在まで脈々と受け継がれ、世界中のプレイヤーと聴衆を魅了している。
CONNホルン同盟は、コーン・ホルンを愛用しているということを共通項として1999年に結成されたホルン・アンサンブルで、大東周、田場英子、友田雅美、古田儀左ヱ門、山本真という個性豊かなメンバーが紡ぐサウンドは、多くのファンを獲得している。
当日は11時から、新製品“7D”の発表会がスタート。まず登場した山本真氏が、「包みこむような響き、誰と共演しても溶けこめる許容範囲のあるサウンド、すべての音域でムラのない鳴り」など、コーンの特徴と魅力を語った。大学2年生のときにセントラルパークで聴いたニューヨークフィルの迫力ある音が、コーンとの衝撃的な出会いだったという山本氏。現在の楽器は氏にとって2代目の“8D”で、もう40年近く吹いているとのこと。
続いて友田雅美氏が、“8D”“8Dヴィンテージ”“9D”など各モデルと“7D”を吹き比べた。コーンにとって8年ぶりの新製品となった“7D”は、求めやすい価格で入手できるガイヤー・タイプの楽器だ。“8D”より少し明るめの音色で、ムラがなく、なめらかな吹奏感だ。手の小さな東洋人にも使いやすい設計など、経験者はもちろん、中高生や初心者にも最適な楽器といえるだろう。
約15分の休憩をはさんで、12時からはミニ・コンサートが始まった。 曲目はL.ショウ作曲「フリッパリーズ」から、そして古田氏オリジナルの「さーかす じんた」。古田氏の軽妙なおしゃべりをまじえつつ、4名(今回、田場氏は不参加)と途中からは坂井あさ氏も参加し、ミニとはいえない1時間20分、たっぷりとコーン・サウンドを聴かせてくれた。
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