セルマー・パリについて

OUR MISSION

セルマー・パリは1885年、ギャルド・レピュブリケーヌ(共和国親衛隊音楽隊)とオペラ・コミック座で名を馳せていたクラリネット奏者のアンリ・セルマーによって設立され、音楽家を支えるという優れた伝統を今に引き継いでいます。

一世紀以上にわたってフランスのマント・ラ・ヴィルの工房で設計されてきた楽器(クラリネット、サクソフォン)とマウスピースには、設計に携わった音楽家の期待と、それを形にする職人たちの情熱が込められています。
Henri SELMER Paris…それは、1885年以来の特別で感動的な楽器の名前です。

TO OUR ROOTS

セルマー・パリの歴史は、その土地に深く根ざし、そのアイデンティティを形成する象徴的な場所である工房を中心に築かれてきました。
毎日、約500人もの職人がパリ近郊のマント・ラ・ヴィルの工房で、独自のノウハウと伝統を守り続けているのです。

PLACES

アンリ・セルマーは、1885年にモンマルトル地区(パリ)のダンクール広場に最初の工房を開きました。その後、ガイオン、ミルハ通り(パリ)、そして現在のマント・ラ・ヴィルに…。
当時は、セーヌ川に近く物資の輸送が容易であったこと、音楽家が集うパリに近く連絡がとりやすいことが選ばれた理由でした。1919年以来、すべての製品がマント・ラ・ヴィル工房で製造されています。

WITH MUSICIANS FOR MUSICIANS

創設者のアンリ・セルマー自身がクラリネット奏者として有名であったこともあり、セルマー・パリの楽器の開発には、音楽家が設計者の役割を果たすことが不可欠です。
全ての楽器は、工房を出発する前に、プロの音楽家であるアドバイザーによって1本1本テストされ、認定されます。
一世紀以上にわたってセルマーの楽器を世界中に響かせてきた音楽家たちの信頼なくしては、セルマー・パリの歴史はあり得なかったと言えるでしょう。

THE UNIVERSAL REFERENCE

セルマーという名前はサクソフォンに紐付いてきます。サクソフォンは当社の活動の半分以上を占めています。1921年12月にモデル22を発表して以来、シガーカッター、バランスアクション、スーパーアクション、マークVIなどの各新製品が、革新的な能力を際立たせてきました。

ジョン・コルトレーンやマルセル・ミュール、ケニー・ギャレットやクロード・ドゥラングルなど、ジャズ、クラシック、現代サクソフォン界の巨匠たちの貢献により、次第に円熟味を増し、そのサウンドは世界中で「基準」となってきました。
セルマー・パリは、最も幅広い種類のサクソフォン(ソプラニーノ、ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、バス)を製造するノウハウを持つ、世界で唯一の工房であり続けています。

A MAJOR HISTORIC ACTOR

アンリ・セルマーは1885年、パリのモンマルトル地区にある最初の工房でマウスピースを製作、活動を開始しました。
長年にわたり、多くのマウスピースが歴史を刻んできました。

今日、管楽器製作で培った経験は、マウスピース分野におけるノウハウをさらに向上させるものであり、楽器に関する深い知識は、真に効果的なマウスピースを設計するための基礎となっています。
マウスピース(サクソフォン、クラリネット)には、様々な種類のオープニングとテーブルが用意しており、音楽家は豊富な選択肢から最適なサウンドを得ることができるのです。

INNOVATION AT THE SERVICE OF TRADITION

アンリ・セルマーが掲げたモットーは、「疲れを知らず、常に向上心を持つ」というものでした。
セント-ルイス(アメリカ)の万国博覧会で初めて金賞を受賞したクラリネット以来、音楽家のために絶え間なく研究を続けることで、文化に足跡を残してきました。
セルマー・パリは、音響、人間工学、美学の観点から、完璧な楽器を追求、日々工房でアプローチしつづけています。