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シュプレーム アルトサクソフォン SELMER Paris【公式日本語版】
日本人アーティスト試奏レビュー シュプレーム アルトサクソフォン SELMER Paris
藤陵雅裕 Quartet Selmerシュプレーム アルトサクソフォン
スタンダード サクソフォン
SELMER Parisは、アドルフ・サックスの正統な継承者として、100年にわたり、100%フランス製のサクソフォン製造のノウハウと、優れた技術を蓄積してきました。
サクソフォンのサウンドを確立し、現在も語り継がれる数多くのモデルを誕生させたMantes-la-Villeの工場では、1922年に発表された名器「モデル22」をはじめ、これまでに80万本を超えるサクソフォンが製造されてきました。
あくなき技術革新の追求、世界中のサクソフォン奏者との連携による研究結果が、楽器の設計図に絶えず反映されているのです。
そして今では、ソプラニーノからバスにいたる全てのサクソフォンを、幅広い仕上げで提供しています。
演奏する喜びと、より確かなもの
100年におよぶ改良や設計、製造を経て現代のアルトサクソフォンの新たなるアイデンティティーを集約したシュプレーム。
SELMER Parisが一世紀にわたって培ってきた知識と、楽器の可能性を極限まで引き出す熟練の技術により、完成しました。
シュプレームは音楽の「ジャンル」という境界を超えていく楽器です。
Balanced Actionの製作に注がれた「美の追求」、Mark VIの「伝説的なしなやかさ」、Super Action 80 SerieⅡの「扱いやすさ」、SerieⅢの「緻密さと優美さ」、そしてReferenceの「力強さと素直さ」。
すべてのサクソフォン奏者の熱望に応える、往年の銘器の数々に通じる品質を実現しているのです。
シュプレームの最大の特徴は、「完璧なバランスのイントネーション」、「多くの色合いを秘めた音」、そして「抜群の反応の良さ」。サクソフォン固有の制約を巧みにカバーし、無限の可能性を持っています。
「素直さ」と「伸びやかに響き渡るサウンド」が、伝統的かつ、現代にも順応可能な楽器を生み出すのです。
その製造過程に込められた精緻さと心遣い。そして、あらたに取り入れられた人間工学。シュプレームは、かつてない演奏の喜びと確かな手応えをもたらしてくれるでしょう。
サウンド
シュプレームは、豊かな倍音とふくよかなサウンドを持ち、あらゆるジャンル、奏者に柔軟に対応できます。全体的に音程を見直し、より正確な音程を目指し全面改良されました。
低音域から高音域に至るまで、バランスの取れた音色と吹奏感。
広いホールでも客席の隅々まで届く音色は、多くの聴衆を魅了するでしょう。
人間工学に基づいたメカニクス
トーンホールの直径と位置を変更し、音色の全体的な均一性を持たせました。
より自然な指の位置になるよう、左手パールキー( left-hand mother of pearl keys )の高さを再調整しました。
Side-F# パールキーをより自然で最適化された位置へ変更しました。
ローラーを取り入れることによって、よりスムーズなフィンガリングをサポートします。
インタビュー
セルマー・パリのサクソフォン・プロダクト・マネージャーをつとめるフローラン・ミヨー氏にシュプレームの開発について伺いました!
- 開発にあたり一番重要視した点は何でしょうか?
-
やはり“音”です。一言で音と言いましても様々な要素があります。柔軟性、イントネーションやレスポンスの良さ、豊かな音色・・・。
これらの要素を改善するためにセルマー・パリの開発部門は新しい科学的なアプローチと今までの経験を組み合わせました。
変更できる部分とその組み合わせ方は無限にあります。従ってロジカルに開発を行っていかないと迷宮入りしてしまう可能性があります。 - 開発で一番難しかったことは何でしょうか?
- 先に申し上げた音、音響面での要素の調整です。開発当初から分かっていたことではありますが、これらの要素はこちらを変えれば同時に他が変わる、などお互いが複雑にリンクしています。このバランスを取ることがとても難しいのです。
- ネックジョイントが通常のサクソフォンとは異なる仕組みになっています。どのような目的でこのシステムにしたのでしょうか?
- ネックジョイントはサックスのパーツの中でもとてもデリケートなパーツで、接合が確実であるほど音が良くなり、吹奏感の向上にも繋がります。 真鍮よりも硬いニッケルのリングを採用することによりこの部分の耐久性を上げて、長年使用していく中での変形を防いでいます。
- カタログに書いてある“新設計のベルとネック”は他のモデルとどのように違うのでしょうか?
- テーパーや角度などあらゆるところ全てです。他のモデルのものを改良するのではなく、根本的に見直したため完全な新設計となっています。ネックはマウスピースに近い部分ですので音や吹奏感などあらゆる要素に影響するので重要ですが、ベルはLow-B、B♭などの低音域に大きく影響するのでこれも重要な部分です。
ミヨー氏への詳しいインタビュー、そして小串俊寿さん・大石将紀さん・近藤和彦さん・江澤茜さん4名による試奏レポートは2021年6月11日発売の「Sax World Vol.21」(ホットリバー発行/シンコーミュージック発売)をご覧ください!
Sax World Vol.21シンコーミュージック・エンタテインメントWEBサイト
仕上げ
優美なデザイン
流れるサウンドを連想するような滑らかなラインと丸みのある美しいデザイン。
シュプレームの彫刻はユニバーサリティ、普遍性を表しています。
植物や金属分子(キューブ)のイメージを混合したデザインで表現されており、物事の流れ、速さそして生命を表し、背景の円は惑星・宇宙空間をイメージしています。
アクセサリー
シュプレーム アルトサクソフォン用に特別にデザインされたものです:
ケースの色はサクソフォンのネックの”S”の色を彷彿とさせるナイトブルー仕様。
コンパクト且つ快適に背負えるタイプ(バックストラップ付)で、大きな収納スペースと、2つの取り外し可能なポーチが付属。
シュプレームを演奏するアーティストたち
- 価格は税抜き表示となります。
- 仕様、付属品は予告なしに変更される場合がありますのでご了承ください。
- モデルによっては、納期を必要とする場合がありますのでご了承ください。