マウスピースクラリネット用

クラリネット奏者なら誰でも、マウスピース選びが非常に重要なことを知っています。
音質、イントネーション、音の丸み、音の伸びに、大きく影響してくるからです。
リードと共に、マウスピースはクラリネットの音を決める重要な要素のひとつですが、奏者の体形、唇の厚さ、リードにかかる下唇の圧力、楽器を持つ角度なども考慮に入れる必要があります。
これらすべてが、音質を決めるファクターになるのです。
クラリネットがデンナーによって発明されて以来、マウスピースはさまざまな材質により作られてきました。
グラナディラ、ツゲなどで、ローズウッドさえも使われました。
19世紀末には水晶を使おうという試みもあったほどですが、実現しませんでした。
しかしハードラバーの発明により、1850年にクラリネットに革命が起きました。
ハードラバーは安定性が高く、特に湿度の変化に影響されにくいからです。
セルマー・パリ社はこれを材質に用いて、マウスピースを専用のマシーンで非常に精密に製造しているのです。
現在セルマー・パリ社は、非常に多種類のマウスピースを製造しています。