About Moosmannモースマンについて

ベルント・モースマン 30年を超えるこれまでの歩み

父親のもとで15歳の時から木管楽器製作を学び始めたベルント・モースマン氏。
18歳でドイツ職人パフォーマンスコンクール・全国チャンピオンを獲得、その後見事にマイスター試験に合格し、1983年老舗のコーラート社を買収、ビジネスパートナーであったクロイル社と共に、新会社「Kreul&Moosmann」を設立しました。
1987年、社長就任以降「Bernd Moosmann」として、熟練したマイスター達と共に製作を続けています。

インタビュー 山上 貴司 × ベルント・モースマン × 太田 茂
ベルント・モースマン氏、太田 茂氏、山上 貴司氏にモースマン・ファゴットについて伺いました。
ベルント・モースマン

Bernd Moosmann

  • 1957年 ヴァイブリンゲンで生まれる。
  • 1972年 父親のもとで木管楽器製作を学ぶ。
  • 1975年 職業試験を修了し、ドイツの職人パフォーマンスコンクールで全国チャンピオンを獲得
  • 1981年 マイスター試験に合格
  • マルグリット モースマンと結婚、2人の娘をもうける。

伝統と革新

楽器製作とは、伝統と近代技術が豊かな関係を結ぶ、他に類を見ない工芸です。
ベルント・モースマンの工房では、新古の技巧が生き生きと響きあい、完璧なまでに融合されています。
南ドイツ・シュツットガルト郊外の町、ヴァイブリンゲンに構える彼の工房では、伝統的な木材しごとと、金属製ボーカルの加工に求められる専門技術が、ともに高い水準で駆使されています。山から切り降ろされ、熟成されたカエデの木材は、伝統的な手法をもって加工され、複雑な工程を経て完成される、チタンコーティングを施されたボーカルと組み合わせられます。
この結果得られる出来栄えは、熱烈な伝統主義者をも納得させるものです。

Moosmann社のファゴットに使われるメイプルは、ボスニア産のみを厳選しています。
この国の気候は木が密度高く成長するのに適しており、その木材は年輪どうしの間隔が狭いことから、奏者が支持する、温かみのあり持続性の高いファゴットの音を作るのに最良の状態を有しています。
特に150N、222N の 2 機種には燃える炎のような波状の杢目をもつ「カーリー マウンテン メイプル」を使用しています。

対話が叶える進歩

国際的な展示会への参加や、芸術大学・音楽大学への訪問を通じた意見交換、また世界中のオーケストラで活躍するファゴット奏者との細やかな対話の数々から寄せられる多くの声が、飽くなき進歩を続けるMoosmann社の楽器作りの礎を築いてきました。
彼らからの貴重なフィードバックを受けて、メカニズムや音調、音色が時代に沿うよう、これまで改善を続けてきました。
こうした奏者・楽器製作者の協力は双方にとって有益であり、これからも大切に続けていきます。
この機会をお借りして、これまで私たちに多くを発見させてくれた、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、そしてオーストラリアのファゴット奏者の皆さんに感謝いたします。
これから新たにMoosmannファゴットを手に取る皆さんとも、お話ができる日が来ることを心待ちにしています。