ブランネン・ブラザーズ
C♯トリルキーについて

C♯トリルキー
第二オクターブのB♮-C♯トリル
B♮の運指のままC♯トリルキーでトリルします。
イントネーションも安定し、2本の指でトリルをするという困難も避けられます。
第三オクターブのF♯-G♯トリル
第三オクターブのF♯の運指のままC♯トリルキーでトリルします。
組曲「グランド・キャニオン」のフレーズなどで活かされます。
第一、第二オクターブのC-C♯
楽でよりスピーディなトリルが可能です。
第三オクターブのG-A♭
はるかに心地よく、安定した音程を得られます。
第三オクターブのG-A
第三オクターブのGの運指のままC♯トリルキーと左側のトリルキーをトリルします。
このトリルひとつでも十分価格に見合ったトリルキーといえるでしょう。
第三オクターブのA♭-B♭
マーラーの交響曲などでよく使用されるトリルで、第三オクターブのA♭の運指のまま両方のトリルキーとC♯トリルキーをトリルします。
トリルのピッチも安定しています。
トレモロとシェイク
第一オクターブのC, B, B♭, A, A♭, G と C♯のトレモロはC♯トリルキーを使用することで可能です。
これらの音は多少の音程調整が必要となりますが、これほど簡単にこの効果を演奏できる方法は他にありません。
ピアニッシモにおける第三オクターブA♭
正しいピッチと優しく静かに安定した音を出せるようにと何度トライしたことでしょうか・・・
第ニオクターブA♭の音を出す左手キーの全てとC♯トリルキーをおさえることにより、優しく安定した第三オクターブのA♭が出せます。
ドビュッシー におけるC♯
「牧神の午後への前奏曲」冒頭の第二オクターブC♯はぼんやりとした、表現が困難な音です。
B♮の運指でC♯トリルをおさえることで音の抵抗感を上げられることから、ピッチを失わずに表現力のあるしっかりしたC♯を鳴らせます。

このキーには専用の台座ポストとメカニズムがあるため、他のすでに存在しているメカニズムとの干渉などの心配はありません。
キーレバーの配置もB♭の左上、と好位置。数ヵ月後にはキーの使いやすさに納得していただけます。
同一のフルートでC♯トリルキーを使う、使わない場合の操作を慎重に比較し、このキーが音色に影響を及ぼさない運指であることを確信しています。
C♯トリルキーによって他にもさまざまな表現が可能になり、そしてまたフルート奏者と作曲家達の創造力は新しい可能性を満たしていくことでしょう。
現代のフルート奏者は、C♯トリルキーを非常に重要なパーツとしてとらえているのです。

©1984 by Edward Johnson


* 仕様は予告なしに変更される場合がありますのでご了承ください。