ようやく暑さも和らぎ、朝晩は過ごしやすくなってきましたね。
ここ最近というか数年でしょうか、「昔使っていた楽器を直して使いたい」「両親が使用していた楽器を譲り受けたので使えるようにしたい」という依頼が多くあります。
きちんとメンテナンスをすればまだまだ使える楽器がほとんどですが、長いこと使用されなかった楽器は消耗部品に傷みがあり、そのほとんどは交換の対象となります。
それだけで済めば基本的なオーバーホールで蘇るのですが、それ以外に大きな問題を抱えている楽器も多々あります。
その大きな問題は「カビ」です。


写真の楽器の表面には白くモヤモヤしたものが見えますね。
これは全部カビなんです。
ケースの内張にも発生してますね。
こうなってしまうと、まずは徹底的にカビを取り除き、細部までクリーニングをしなければならず、費用も作業時間も多くかかります。
ケースも新しいものに買い替えないと、せっかく直してもまたカビだらけということになりかねません。
このようなカビは長期保管の楽器だけではなく、日常のメンテナンスを怠るとすぐに発生してしまいます。
使用後のお手入れはしっかりと行い、長期間吹かずに保管する場合も、たまにはケースを開け新鮮な空気を与えましょう。
でも楽器にとって一番幸せなことは、毎日少しでも息を入れて(吹いて)あげることです!
更新日:2025年10月3日香川県三豊市にある楽器店「シャープ アンド フラット」さんでセルマーフェアが開催され、その調整会に参加してきました。
西日本地区のお店での調整会などのイベントにはノナカ・テクニカルサービス福岡からお伺いしております。
三豊市のおとなり、観音寺市民会館・ハイスタッフホールを会場にセルマー・パリのクラリネットとサクソフォンを多数展示し、同時に調整会を行いました。




また、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団のクラリネット奏者、須東裕基先生が三豊市ご出身ということもあり、セルマー・パリ クラリネットのモデル解説、レッスンとミニコンサートも開催。
素晴らしい音色と演奏をご堪能いただきました。



盛りだくさんの内容にたくさんの方々がご来場され、多くの笑顔に出会えた一日でした。
お店の調整会は直接的にお会い出来る貴重な機会ですので、足を運んでいただけると幸いです。

令和7年が始まりました。
本年も皆様の音楽活動に貢献できるよう、がんばってまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
今年最初のご案内は、フルートのリングキーとカバードキーについてのお話しです。
リングキーとカバードキーとは・・・
リングキー・・・指で押さえるキーに穴が開いているもの

カバードキー・・・穴が開いていないもの

キーに穴が開いているか、そうでないかの違いの他にトーンホールの位置も異なり、演奏レベルや音色の好みにより使い分けられています。
そのため、リングキーの場合は、なるべく穴を埋めるリングゴムを使わずに吹けるようになるのが理想です。
どうしても塞げないキーがある場合は、そこだけリングゴムを使いましょう。
リングゴムを使用する時は、キーの表面よりほんの少しだけ押し込んで、リングキーを触っている感触が分かる様にしてみてください。
▼リングゴムが押し込まれておらず、ゴムとリングキーがフラットな状態↓

▼リングゴムを押し込んで、リングキーの感触が分かる状態↓

ですが、指が細い方や手の小さい方等、どうしてもリングキーを押さえられそうにない方は、無理をせずカバードキーを選択しましょう。
プロの奏者の方でもカバードキーを使用している方はいらっしゃいます。
ご自身に負担の無い楽器を選んで、楽しい音楽生活を送りましょう!!
更新日:2025年1月27日