
ヘンリー(アンリ)・セルマー氏によってパリに最初の工房が開設されて以来120年以上の実績があります。


創業者が音楽家でもあったことのほかに、常に技術革新を進めようという強い意志があったことこそが疑いもなくセルマー・パリ社の歴史的な大成功の主要因でした。この経営方針のおかげで、同社は20世紀における管楽器開発の先駆者のひとつとなることができました。現在では以前にも増して、同じ楽器製造哲学を尊重し、セルマーというブランドのもつ信頼性と影響力を確かなものとしています。
音楽界との堅固な関係と多くの演奏家と密接な協力関係が、音楽家をセルマー・パリ社の開発部門に強く結び付けています。最先端の技術と芸術性を最優先させるためのノウハウとをかね備えた特別なチームが、この関係を力強く推し進めてくれるのです。管楽器の改良というのは時間のかかるものですが、セルマー・パリ社には改善のために役立つ経験と知恵が数多く蓄積されています。それはアコースティック(サウンド、チューニング、音の広がり等)、人間工学(キー設計、重量そして機械的な動作)、そしてもちろん外観(デザインと仕上げ)などきわめて洗練されたいくつかの側面です。

管楽器製作者として、セルマー・パリ社は真に芸術的な企画を推進し、音楽界において重要な役割を果たせるよう自らに課しています。

セルマーという名前は言うまでもなくサクソフォンそのものと重ねて認識されており、実際現在のセルマー・パリ社の活動の半分以上はサクソフォン関連に費やされています。
1921年12月に最初のサクソフォン(モデル22)が発表されてから、それぞれの新製品(シガーカッターからスーパー・アクション、バランスド・アクション、マークVI、そして現在のラインナップまで)は会社の持つ開発力を世に示してきました。
ジョン・コルトレーンやマルセル・ミュールに始まりケニー・ギャレットやクロード・ドゥラングルに至るまで、ジャズやクラシック、現代音楽の世界的な演奏家たちが、セルマー・サクソフォンの発展に貢献してくれています。
管楽器製造者として長きにわたる経験やサクソフォン界に関する深い知識のおかげで、セルマー・パリ社は世界の指標となり、今日のサクソフォンの音のスタンダードとされるようになりました。

クラリネットは、創業者であるヘンリー(アンリ)・セルマーが最初に設計した楽器です。
それ以来、セルマー・パリ社は、文化や技術レベルの異なるさまざまなクラリネット奏者たちとの強い協力関係を発展させてきました。このため、現在では(E♭クラリネットからコントラバス・クラリネットまで)クラリネット属のすべてを製造することとなり、それぞれの演奏家の個性や魅力に応じた楽器を提供することができるようになりました。
こうした木管楽器製作の技術向上はバッソンの開発にも結びつき、バッソンは今日でも情熱をもって生産され続けています。

セルマー・パリ社は、アドルフ・サックス氏の工場を取得した1929年から金管楽器製造を開始しました。そして非常に短期間のうちに一流トランペット奏者たちの間で評判になりました。響きのすばらしさと優れたバルブおよびスライド機構のため、セルマーは最高級器として認められたのです。
セルマーのサウンドは、シンフォニー・オーケストラからバロック音楽、ジャズなどさまざまな音楽のニーズに応えていくことでさらに磨かれていきました。

マウスピースの製造はセルマー・パリ社にとって最初の挑戦でした。
楽器の響きに関する完璧な知識をもつことは、優れたマウスピースを設計するための準備になりました。セルマー・パリ社は、この分野での経験により、今日、信頼されるマウスピース・メーカーとして認められるようになりました。そしてこのブランドの名が疑いもなくマウスピース市場での先駆的存在になったのです。
マウスピースはすべての演奏者にとって絶対に必要なアクセサリーです。セルマー・パリ社はオープニングやテーブルの長さに多様な選択肢があるので、誰もが自分の口や歯の形や音の好みにぴったり合うものを選ぶことが可能です。
