インタビュー
INTERVIEW

ミリアム・パストール・ブルゴス(ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団ソロ・イングリッシュホルン奏者)× マリゴ イングリッシュホルン“930”

Marigaux

オランダの名門オーケストラ“ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団”でソロ・イングリッシュホルンの重責を担っているのはスペイン出身の笑顔が素敵なミリアム・パストール・ブルゴスさん。彼女の愛用しているイングリッシュホルン“マリゴ930モデル”についてお話をうかがいました。


ミリアム・パストール・ブルゴス氏

◆スペイン、ドイツそしてオランダへ

オーボエを始めたのは7歳、イングリッシュホルンはその数年後、13歳から参加していたユースオーケストラで初めて吹いたのをよく覚えています。その後、ムルシアの音楽学校で学び、20歳でベルリンのハンス・アイスラー音楽大学に留学しました。
私が生まれたスペインでは、音楽の地位はあまり高くありません。劇場などもありませんし、環境も整っていません。留学して、ドイツとの差にはとても驚きました。スペインにも優れたプレイヤーはたくさんいると思いますが、国内で活躍の場が少ないのはとても残念です。
留学先のドイツでは、ベルリン・フィルのソロ・イングリッシュホルン奏者であるドミニク・ヴォレンヴェーバー先生のもとで学びましたが、これが何よりの幸運でした。それまでイングリッシュホルンについては独学でしたから、先生のもとで基礎から着実にステップアップすることができたのです。今まで出会った先生の中でいちばん厳しい先生でしたが、とても素晴らしい先生で、たいへん感謝しています。その後ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のオーディションに合格し、2012年の9月からソロ・イングリッシュホルン奏者として在籍しています。

◆ベルリン・フィルで出会ったマリゴ イングリッシュホルン

イングリッシュホルンは、今年の5月から、マリゴの930モデルを吹いています。オーボエはスペインにいる頃からマリゴで、最初は2001、今は901を吹いています。スペインでも多くの人がオーボエはマリゴを吹いていますが、イングリッシュホルンは多くはありません。
私はドイツで学んでいたとき、カラヤン・アカデミーに在籍していましたので、ベルリン・フィルのステージにも度々あがっていました。そのときフランスから来たプレイヤーが持っていたマリゴのイングリッシュホルンを試させてもらったのですが、これがすごく良かった。それからずっとマリゴが気になっていました。その後、バイエルン放送交響楽団でオーボエを吹いている同じスペイン人のラモン・オルテガと一緒に展示会に行って試奏したときにも、「マリゴの新しいイングリッシュホルンはいいね!」という話になりました。
そしてようやくパリまで探しに行って入手したのが、いま使っているこの楽器です。まだ少ないけれど、チューリッヒ・オペラのメンバーなど、私が直接知っているだけでも2人の奏者がマリゴのイングリッシュホルンに替えています。今回改良されたこのモデルはクオリティーが非常に高いので、これから徐々に広まっていくのではないでしょうか。

◆マリゴとマリゴ、だから違和感がありません。

オーボエもマリゴを使っていますから、やはり感覚が近く、いろいろ変える必要がない。そこがとても楽ですね。というのも、以前他社の楽器を使っていた頃は、オーボエを練習した後まったく違うつくりの楽器で練習をしている、そんな違和感が常にありました。それがかなりきつかったのですが、マリゴに替えてからは同じ楽器のような感覚で吹けるので、以前のようなストレスがまったくありません。またマリゴは右手小指の3つのキーの間隔が近く、メカニック的にもすごく使いやすいのでほんとうに助かっています。音程感は今まで使っていた楽器と少し異なりますが、これにはすぐに慣れることができました。
フォルテッシモからピアニッシモまで、すべての音域でムラがない。音色も素晴らしく、私がとても好きな音です。広いホールでも遠くまで響くし、コントロールもしやすい。
楽器を替えたとき、オーケストラのオーボエパートのメンバーにはもちろん聴いてもらいましたが、他のパートのメンバーもすぐに気づき、みんな「すごく良い」と言ってくれました。以来、自信を持ってマリゴを使っています。

オーケストラではイングリッシュホルンの特別なソロがたくさんあって、それは常に成功させなければいけません。プレッシャーはありますが、それだけ大きなやりがいがあります。私はイングリッシュホルンが大好きですから、今後もずっとイングリッシュホルン奏者として頑張りたいと思っています。そのためにも、マリゴのイングリッシュホルンは私の欠かせないパートナーとなっています。


◆Marigaux English horn

930 セミオート 希望小売価格 \1,350,000
※価格は2014年2月18日現在の税抜の価格となります。

↓詳細はこちら↓
http://www.nonaka.com/marigaux/instruments/englishhorn/index_930.html

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