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イベントレポート

開催期間:2015/10/23〜2015/10/25

2015.12.10
ハバネラ サクソフォン・カルテット&ブルーオーロラ サクソフォン・カルテット コンサート/アカデミーHABANERA in JAPAN イベントレポート

開催場所:横浜市青葉区 フィリアホール

2015年10月24日、横浜市青葉区のフィリアホールで「ハバネラ サクソフォン・カルテット&ブルーオーロラ サクソフォン・カルテット 八重奏コンサート」が行われた。

ブルーオーロラ サクソフォン・カルテットは日本のサックス界を牽引する平野公崇氏が、個性派のアーティストを集めて結成し、サックス界の注目を集めるカルテット。

そして、その平野氏のパリ国立高等音楽院時代の同窓生で結成されたのが、8つの 国際コンクール優勝暦を誇る世界屈指のハバネラ サクソフォン・カルテットである。

平野氏が「10年前から実現したかった」という両カルテットによるコンサートは、このうえなくオープニングにふさわしいリュエフの「サクソフォン四重奏のためのコンセール」から始まり、その最初の一音から聴衆を音楽の喜びに導いた。

2曲目はJ.S バッハの「主に向かって新しい歌を歌えBWV225より」。

ハバネラとブルーオーロラというまったく個性が異なる2つのカルテットが自在に紡いでいくアンサンブルが心地よい。

3曲目は、両カルテットの超絶技巧が映えるJ.S バッハ「ブランデンブルグ協奏曲第3番ト長調BWV1048より 〜アレグロ〜」。

そして4曲目、メンデルスゾーンの「弦楽八重奏曲 変ホ長調Op.20より1楽章」。編曲はハバネラのクリスチャン・ヴィルトゥ。

通常サックスでは難しい音の連続を楽々と吹きこなしてしまうヴィルトゥのソプラノ・サックスをはじめ、8人が終始素晴らしい演奏を展開し、会場を魅了した。

ラヴェルの「クープランの墓より 〜プレリュード、トッカータ〜」は、両アンサンブルの個性が際立つその色彩感がなんとも魅力的。

フランスを代表する作品に続いては、平野氏が編曲した「『エスプリ・ドュ・ジャポン』より赤とんぼ」。美しい旋律にのせて、詩情豊かに飛びまわる平野氏のソロが圧巻。

そして、コンサートは、邦人作家によるフランスの曲、真島俊夫「ラ・セーヌ」、吹奏楽でもおなじみのA.ボロディン「だったん人の踊り」で、沸き立つようなフィナーレへ…。

アンコールに、平野公崇「『エスプリ・ドュ・ジャポン』より江戸の子守唄」、ピアソラ「ブエノスアイレスの春」の2曲が演奏され、まさに大団円を迎えた。

奏者の「やりたいことを詰め込んだ」コンサートは、休憩なしの1時間30分を、圧倒的な躍動感で駆け抜けた。

その演奏は、聴衆の期待値を軽々と超え、会場全体を興奮と感動の渦に巻き込んだ。そこにいられた幸福を、すべての人間が感じたに違いない。掛け値なく最高の一夜だった。

同日昼間にはサクソフォン・カルテットを対象に、ハバネラ サクソフォン・カルテット、ブルーオーロラ サクソフォン・カルテットメンバーによるクリニックも開催され、10組のアンサンブルが受講。

最高のプレイヤー達による直接の指導は今後の演奏に多大に役立つ内容となった。

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