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イベントレポート

開催期間:2011/10/08〜2011/10/10

2011.11.04
2011セルマーサクソフォン・オータムセミナーin神戸

開催場所:神戸市

西本淳(saxophone)
大阪音楽大学、相愛大学音楽学部、相愛高等学校音楽科
武庫川女子大学音楽学部講師

 

2011年10月8日から10日、絶好の秋晴れの3日間、神戸市北区・神戸セミナーハウスにて「2011セルマーサクソフォン・オータムセミナーin神 戸」が開催されました。毎年恒例となるこのイベントは、全国各地から受験生、音大生、アマチュア愛好家の方々にご参加いただいており、本年も満員御礼で、 23人の受講生の皆さんのひたむきな姿に講師陣も刺激を受けた3日間となりました。

今年の講師陣は冨岡祐子氏、貝沼拓実氏(サクソフォン)、原田恭子氏(ピアノ)と私の計4名。サクソフォンのレッスンがそれぞれの講師から1回ずつ、ピア ノとのアンサンブルレッスンが2回、3日間に計5回のレッスンが受けられるという中身の濃い充実したものです。受講生には「レッスンメモ」が配布され、 レッスンごとに学んだ事を自分の言葉で書き記していき、それをもとに各講師がそれぞれの視点でアドバイスしていくというシステムになっています。セミナー 最終日にはレッスンメモが真っ黒に。それをかけがえのない宝物にしてもらえるよう、各講師陣のレッスンにも熱が入ります。

 

 

レッスンはもちろんの事、より音楽生活が充実したものになるようこのセミナーならではの魅力的な特典も多くあります。野中貿易(梶j技術スタッフによる無 料の楽器調整、セルマーサクソフォンの展示ブース(もちろん試奏も可能!)、セルマー・パリ社とバンドーレン社のマウスピース等の小物販売も充実してお り、それらは講師陣の選定、アドバイスも受けることができます。常に賑わっているこの部屋では、受講生の交流、情報交換の場としても活用されていて、練習 の合間にほっと一息つく憩いの場にもなっているようです。

 

 

セミナーが円滑に進むようにご尽力くださる野中貿易(株)スタッフのきめ細かいサポートに加え、今年は更に津村美妃氏(サクソフォン奏者・日ノ本学園高等 学校音楽科講師)をスタッフにお迎えし、サクソフォン奏者からの視点で受講生にとってのよきアドバイザーとして務めていただきました。これらの万全のサ ポート体制が受講生の皆さんの満足や安心につながっているのではないかと思います。

 

 

また神戸セミナーハウスはまわりが森に囲まれた自然豊かな研修施設です。屋外で、また室内で気分を変えて思う存分練習できるのもこのセミナーの魅力の一つ。日常では味わえない開放的な環境で過ごす3日間は、きっと皆さんの技術向上にプラスに働いているはずです。

1日目の夜には懇親会を開催。一人一人の自己紹介を経て、受講生、スタッフが一つの大きな家族になっていくような、そんな温かさを感じる会になりました。サクソフォンを通じて年齢、経験問わず交流が図れる事がこのセミナーの大きな魅力と言えます。

2日目の夜には講師演奏が開催され、冨岡氏はデザンクロ作曲「プレリュード、カデンツァとフィナーレ」で情熱的かつ繊細で色彩感豊かな音楽を、貝沼氏のブートリー作曲「ディベルティメント」では、抜群の安定感に加えアグレッシブで息を飲むような音楽を聴かせてくれました。
私はヒンデミット作曲「ヴィオラソナタ作品11−4」を演奏いたしました。もちろんピアノは原田氏。室内楽ピアニストとして活躍する彼女ならではの、抜群 のアンサンブル力でコンサートをより華やかに盛り上げてくれました。他にもデュオありトリオありの盛りだくさんなコンサート、4人の個性を楽しんでいただ けたのではと思います。

 

3日目の午後にはセミナーのフィナーレ、受講生の皆さんの発表会が開催されました。出演者の皆さんがより良い方向に進んで行こうとするひたむきな姿は、心 の底から人を感動させる強いパワーを持っています。プロやアマチュアという垣根を越えて、出演者の皆さんが一音楽家としての素晴らしい演奏をしてくださっ た事に大変感銘を受け、このセミナーに講師として参加させていただけたことを改めて光栄に思いました。

 

 

毎年講師として参加させていただき早4年目、歳をとるのと共に悲しいかな体力も衰えていきますが…3日間のセミナー終了後の充実感は年々増す一方です。今 年も熱心な受講生の皆さん、頼れるスタッフ陣・講師陣の皆さんと共に過ごしたこの3日間は、私自身の演奏活動の糧になっている事に間違いありません。

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